星の龍が泣く夜に/秋葉竹
 


真実をどれだけ魂をこめて
書いたつもりでも
伝わらなければ
ただ風が吹くだけだよね?

悲しみなんて
ぜんぶじぶんでまねき寄せたものだから
ただ生きてゆくのが
キッツくなったり、するよね〜?


そんなとき
ふと、あのね
かつて見たあの湖を思い出すんだ。

そこに、ね?
船をうかべて、ね?
あなたと一緒に乗りたかったなぁ、って。

それは、夜。


波も立たないんだ、

雲も、無いんだよ?

ただ、見上げると
おっきなお月さまが
照れたように笑っているよ、



でね、
あの星が、
なぜか、龍にみえたとき
わたし、その龍と目があって
生かされてるんだと思ったんだ


伝わらなければ
意味は無いのかも、
でも、
書きたいじぶんがここにいて
そんなじぶんを
嫌えないじぶんもここにいて。


星の龍が泣くのなら
湖上に船を、浮かべましょう?

そしてあなたのその悲しみを
背負って、湖底に、沈めましょう?









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