詩の日めくり 二〇一八年二月一日─三十一日/田中宏輔
 
、自分でもゲラゲラ笑った作品だった。


二〇一八年二月二十九日 「断章」


ただひとつの感情が彼を支配していた。
(マルロー『征服者』第?部、渡辺一民訳)

 感情が絶頂に達するとき、人は無意識状態に近くなる。……なにを意識しなくなるのだ? それはもちろん自分以外のすべてをだ。自分自身をではない。
(シオドア・スタージョン『コスミック・レイプ』20、鈴木 晶訳)

二〇一八年二月三十日 「断章」

今ではわたしも、他人のこころを犠牲にして得たこころの願望がいかなるものか、
(ゼナ・ヘンダースン『なんでも箱』深町眞理子訳)

それを知っている

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