詩の日めくり 二〇一八年二月一日─三十一日/田中宏輔
で、短篇集の『時の声』が108円で売ってたので買った。いま唯一もってるバラード本だ。いや、譲った女の子がすでに持ってるからって、『ハイ‐ライズ』は本棚にあったかな。本棚さがそう。
あった。カヴァーがかわいらしかったら、創元SF文庫から出る『ハロー、アメリカ』を買おうかな。
トーマス・マンも意地の悪い作家で、『ヴェニスに死す』で徹底的に美少年愛趣味の大作家をバカにして描いていたが、デュ・モーリアも、短篇の『美少年』のなかで美少年愛者の金持ちの考古学者を懲りない馬鹿として描いていて、なんだかなあと思った。まあ、じっさい馬鹿なのかもしれないけれどね。
いまネットで、創元のところを
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