詩の日めくり 二〇一八年一月一日─三十一日/田中宏輔
を同級生の女の子が見てる。弁当箱をもって弁当がダメになっちゃった〜と叫ぶ男子生徒。ジャンボ赤ちゃん。下流の人間が上流の人間の子をさらって巨大化した赤ちゃん。足の裏には濡れてもにじまないペンで住所が書かれている。
雨は太陽に殺された死体だ。
二〇一八年一月二十日 「炎のなかの絵」
寝るまえの読書は、シャーリイ・ジャクスンの短篇集『くじ』のつづきを。いま半分くらいのところだ。とにかく文章がうまい。P・D・ジェイムズと同じく、描写がすごくうまい。ただ、読後に読んだ物語を忘れてしまうところが難点だ。そこんところ、短篇小説のいいところが抜け落ちているような気がする。
シャ
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