詩の日めくり 二〇一七年十三月一日─三十一日/田中宏輔
ケージとは、詩集としてとか、同人誌としてとか、雑誌としてとかです。)
詩語が
拘束するのは
わたしたちの経験ではなくて
わたしたちの経験を語る語り方なのですから
わたしたちが詩人と言うのなら
そのことに気をつけないといけないと思います。
そのことについて十分に配慮できていないということにおいて
ほとんどの詩人は
詩語に拘束されていると言えるでしょう。
ぼくがすぐ右に書いたような内容のことは
象徴派の詩人や思想家が、すでに書いていることですが
たとえば
ポオ、マラルメ、エマソン、などなど
ぼくの詩論詩集にも、何度も繰り返していることですが
[次のページ]
戻る 編 削 Point(14)