すこやかな肉球/自由美学
 
猫の足跡がちりばめられたコンクリート上
子供のピコピコ靴が走っていく
惜しみなく落っことしていくエモーション
揺れて、弾んでは転がり、また揺れて
すこやかな肉球は
玄関アプローチの飛び石みたいに
客人を夢路へといざなうのだ

点をつないでいけば
やがてお菓子の家にたどり着くだろう

もきゅもきゅと鳴きながら点々と、
鳴くたびに、ドット模様をタルトタタン
いたずらにたらし込んで、フロランタン
たたんだ靴下のクリームパンでねこねこピコピコふんじゃったん

ぐるごろぷにもふもきゅもきゅぶー
そんなモーニングルーティン
人の世にこれ以上の贅沢はないよねママン
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