詩の日めくり 二〇一七年十二月一日─三十一日/田中宏輔
 
ま日地庵から帰ってきた。25歳と26歳の男の子とくっちゃべっていた。彼らは幼馴染で、ふたりとも営業マンだった。企業の顔だねって、ぼくは言った。企業の最先端だねっとも、ぼくは言った。ほんとに、そう思うからだけれど、ふたりからそうおっしゃっていただけてうれしいですと返事してくれた。


二〇一七年十二月三十一日 「死ね、名演奏家、死ね」


 これから日知庵に行く。きのう寝るまえに、スタージョンの短篇「死ね、名演奏家、死ね」を読んで寝た。SFではなくて、グロテスクなだけの作品だったのだが、嫉妬というものがよくあらわされている作品なのだとも思った。短篇、あとひとつで、短篇集『一角獣・多角獣』を読み終わる。帰ってから読もう。




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