二十一歳の呟き/板谷みきょう
身がありながら
これ以上何が欲しいと言うのでしょう
御心のまま流される身
私の任が出来る限り成し遂げられること
想い焦がれた女々しい心など
焦がれついでに燃え尽きてしまえ
心変わりしたんじゃなく
初めから
こういう付き合いだったのかも知れない
年の瀬を感じさせない心のゆとり
俗界と離れた修行の身
どこが寂しいものか
時折時を持て余すだけのこと
一将功なりて万骨枯る
僕が枯る事で
一将が功なすのであれば
万骨となる事を強く望みます
何故なら私は私自身が無力で
無意味に枯る可能性を秘めてる事を
熟知しているからです
望んでいたのは心の中の暖かいものを
誰かに託す事ではなく
自らが具体的に現す事なのです
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