夢に見るのは/
坂本瞳子
息が詰まりそうになる
やらなければならないことが
次から次へと降って湧いて
淡々と粛々と処理をこなす
気持ちがどこかへ行っている
熱意はとうに消失している
それでも処理をこなし続ける
決して単調ではないけれど
ただの流れ作業でもないけれど
楽しみが見いだせないと言うか
もはや楽しみを求めてはおらず
電池が切れるのを待っている
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