二十歳に書いた歌詞 /板谷みきょう
で歴史に残る事無く
生活を築き忘れ去られた祖先達
それでもその精神は今も子供の血の中に
山に泣き山に笑い海に泣き海に笑う
土に泣き土に笑い空に泣き空に笑う
いくたびも季節は巡る
*★*――――*★*
『電話ボックス』
公衆電話のボックスの中で一晩寝た
背に当たる硝子が冷たかった
もう会う事も無いあの娘を想うと
馬鹿みたく涙が出た
部屋に帰る気は起きなかったけど
やけに寒かった
「私一生結婚なんかしない。」 って
言ってたあの娘を思い出し
「それじゃあ僕が貰ってやるよ。」 って
言った僕を思い出し
硝子越しに見た星は小さ過ぎて
ネオンサインが音
[次のページ]
[グループ]
戻る 編 削 Point(3)