十七歳に書いた歌詞/板谷みきょう
あの娘は駅へと急いだ
僕は「見送る。」って言って
無理矢理バスに乗り込んだ
駅であの娘が言ったよ
あの娘が言ったよ
「私付き合ってる人が居るの。
私一度だけ結婚申し込まれたの。」
僕どんな顔して聞けばいいのか
ポツンとあの娘は
「笑って聞いてて。」
私付き合ってる人が居るの
私一度だけ結婚申し込まれたの
僕笑いながらそれを聞いたよ
汽車の発車のベルが鳴って
あの娘はサヨナラ言って
駆けて行った
僕の頭に残ってるのは
あの娘の最後の言葉だけ
私付き合ってる人が居るの
私一度だけ結婚申し込まれたの
僕ひとりで静かに呟いた
あの娘と別れて
重たい足引
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