十五歳の呟き/板谷みきょう
 
黄金色した木の葉が欲しい僕は
風に頼んでまだ離れたがらない葉を
無理やり取ってもらうんです


暖かなお日様の光をいっぱいに浴びて
草原に無造作に寝転んだ僕の下の草は死んだ


風の知らせを聞いた木が呻いていた
一羽のカラスが死んだって
助けを求めて伸ばした手
無造作に折った


いいかげんな僕は
鉄で出来てる罪の扉を
面白半分に力一杯 蹴飛ばした
すると罪の扉は二度と閉まらなくなってしまった


かわいそうかわいそうかわいそうかわいそう
かわいそうかわいそうかわいそうかわいそう
いつも僕は何編も自分の心を慰めるのです


窓の外の景色は何もかも
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