初秋の正午の想い/ジム・プリマス
また紙巻タバコを買ってしまった
電子タバコに切り替えたのだけど
吸うと気持ちは落ち着くのだけど
何となく味気ないので
時々、どうしても本物を吸いたくなる
紙巻タバコに火をつけて、くゆらせながら
ワードの画面を開いて片手でキーを打つ
アルカロイドがもたらす
刹那の閃きに依存している
ハーマン・カードンの
電気クラゲから流れてくる
クラッシックを聴きながら
しばし時間を忘れて詩作を続けてゆく
水風呂に浸かって夢想するのも
もう季節外れになってきた
頭上の天球と足元の地球から
もたらされる霊感も、現在は乏しい
風の世紀の訪れを予感しながら
黎明の闇に沈んで、直近の未来
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