話にならない話/水宮うみ
 
昨日と今日も、きみと私も同じじゃないから、何かを話そうとしたりする。
心も風景も変化を続け、話したい話の芽は日々生まれていく。

だけど、ふとよぎる想いを言葉にするのは難しい。
話したかったことのほとんどは風に吹かれて、言葉にならずに消えていく。

結局いつもと同じような言葉を選んで話すけれど、
同じ話ばかりでは、つまらなくて話にならない。
話したいことが言葉になるまで、ときどきは静かに立ち止まっていたい。

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