詩の日めくり 二〇一七年十月一日─三十一日/田中宏輔
た。出す意義がどこかにあったのか。
二〇一七年十月二十日 「断章」
人間というものは、いつも同じ方法で考える。
(ベルナール・ウェルベル『蟻』第2部、小中陽太郎・森山 隆訳)
二〇一七年十月二十一日 「加藤思何理さん」
加藤思何理さんから詩集『水びたしの夢』を送っていただいた。エピグラフ的な短詩を除くと、短篇小説的な詩が数多く収められている。非現実的な展開をする詩がかもす雰囲気が不思議だ。一篇一篇がていねいにつくってあって、じっくりと読ませられる。長い下準備のもとでつくられた詩篇ばかりのようだ。
二〇一七年十月二十二日 「三井喬子さん」
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