はじめの ゆきへ/
砂木
雲海に
戻れそうな
根雪
きちりと
した重み
いくつも ふまれて
ていたく かじかんだ
積もりはじめたばかりの頃の
やわらかなにごりは
くろく
かたどっている 一粒づつの凍りが
隠れた 日陰を 離れ
なぞられるほど
かなしくはないと
けしさって ゆく
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