サーキュラ/ブルーベリー
 
過ちはどこから
一滴でも王冠が生まれる
祝福が生まれる
歓声
うたが
はじまる





聖母は
吸音室の中で
腫れた乳房を持て余し
途方に暮れた

うたごえは聞こえない
賢者もやってこない
こうして世界は
泣き声も上げず
王冠も生まれず
正しく円形として地続きとなり



億年光年彼方ではサファイアも届かない

変化した正しさがベッドの上で
わらっている
増殖のあとの衰退は揺るがない事実だ
時間だけが無情にも存在している

都合がよろしくて、とわらった
仕向けたのは、と夜の声がした

世界がおやすみと言った。言っている。言っているよ。今。
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