隠喩と論理形式/葉leaf
隠喩的な記述は、それがどれだけ通常の語法から離れているかによって、いくつかに分類することができる。
M1.社会通念上十分ありうる記述
例)桜が散った。
(受験に失敗したという意味)
M2.想像することは可能だが現実としてはありえない記述
例)湖が上昇した。
(何気なく見ていた風景のなかに湖があることに気づき、注意がそこに向かって、湖が意識にはっきりと浮かんだなどの意味)
M3.論理的にありえない記述
例)僕は夜を食べた。
(夜をじかに感じるだけでは飽き足らず、それを十分に味わい咀嚼しながら、自己の所有物といえるまで感覚しつくすなどといった意味)
隠喩的な記述はこれ
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