音/なけま、たへるよんう゛くを
 
きを/

神を捨てて縋った紙を破り捨てて
改めて歩き詰めさまよう安息地を好き勝手思い描いて/
菜箸で摘出するランチタイムの邪魔虫を
国際裁判所に突き出す虫殺しかつアリバイなしを/
繰り返してわかったもめ事は花一匁よりも
どこにでもある貸し借りの形バリエーションでしかないこと/

もう嫌だ俺たちは笑った
もう嫌だかくのごとき辱めは/
取りこぼした選択肢の中に実物を探すその手は
乱暴でしつこすぎたので正しく空しかった/
耳は
聞こうとすることはなかった/
一度でさえなかった/

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