詩の日めくり 二〇一七年八月一日─三十一日/田中宏輔
 
行かれるよと言っていたので、ほんと、日本語の出来がいまいちの韓国人青年だった。ぼくのヒアリング能力が低かったとも思えるが。


二〇一七年八月十一日 「2010年11月18日のメモ」


人生においては
快適に眠ることより重要なことはなにもない。
わたしにとっては、だが。


二〇一七年八月十二日 「2010年11月19日のメモ 」


考えたこともないことが
ふと思い浮かぶことがある。
自分のこころにあるものをすべて知っているわけではないことがわかる。
いったい、どれだけたくさんのことを知らずにいるのだろうか。
自分が知らないうちに知っていることを
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