詩の日めくり 二〇一七年八月一日─三十一日/田中宏輔
 
ょう振り返って、書いてみたいと思ったものを以下に書きつけておく。


印刷された の項に

「自分の名前が印刷物に載るのを目にする喜び!」

とあった。
1989年の8月号から1990年の12月号まで、自分の投稿した詩がユリイカの投稿欄に載ったのだが、自分の名前が載るのを目にする喜びはたしかにあった。いまでも印刷物に載っている自分の名前を見ると、うれしい気持ちだ。しかし、よりうれしいのは、自分の作品が印刷されていることで、それを目にする喜びは、自分の名前を目にする喜びよりも大きい。ユリイカに載った自分の投稿した詩を、その号が出た日にユリイカを買ったときなどは、自分の詩を20回く
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