作者と傍観者/
鳴神夭花
君が物語の勇者だったら
まずはじめに何をしただろうか
氷の剣を手に入れただろうか
花の城を目指しただろうか
何でも良いのだけれど
其処に僕がいないことを
心から感謝する
ずっと ずっと
世界が繋がっていないことを
僕は
君の世界にいないこと
心から
感謝する
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