ちいさないのちの歌/ひだかたけし
 
ちいさな
ちいさないのち
ちりはて
遠いみ空を
かけてゆく

)境界線を越えたなら
)きっと合図するからと
)しろくはかなくそう言った
)ちいさないのちにあふれる涙

あめがふり
まちをしっとり
ぬらしていき
ちいさないのちは
すきとほり
主(あるじ)の居ない
せかいをめぐる

水の色した世界を巡る

(いのち果て
果ての涯てまで行ったなら
無限の理想を仰ぎ見て)







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