宇宙への罪を、白い花によせて/秋葉竹
罪を、宇宙に、棄てた。
何処へも出て行けなかった
足がすくんでしまって。
反省して
謝罪して
許してもらえたから、
罪を、宇宙に、棄てた。
心で、白い、花が、
咲いた。
やさしい、甘い、夜が、
来た。
もうすぐ、全てが、良くなる。
いつだって、夜はこの街は暗く、
けれど朝日が昇るころには
小さな天使たちがたむろするんだ。
咲いた、花は、かならず、散るけれど。
散るまで、けんめいに、咲いてるもんだろ?
そんな前向きを、信じて、目指して、
いずれかならず来る夜明けを祈って。
ただ、そんな、
難しく大きな理想
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)