詩の日めくり 二〇一七年七月一日─三十一日/田中宏輔
 
ラシを見なかったら
いつまでも気がつかなかったと思う。
日本人の書いた小説を読むことはほとんどないし
日本人の作家のコーナーにも行ったことがなかったし。
古典から近代までのものはべつにしてね。
偶然だなあって思った。
そういえば、このあいだ、小林泰三さんの本について書いたら
ミクシィをなさってらっしゃるみたいで
ご本人が、そのときのぼくの日記をごらんになってて
足跡があったし

ぼくがメッセージしたら
お返事くださいました。
おもしろいね。
偶然ってね。
あのバカボン・パパは
その後、見かけないのだけれど
偶然ってあるしね。
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