マブイのくとぅば/わんがくい
よ、わんだけは。なんいっても、この管をとおって与えられん草や花、動物もんの汁ば、てての腹んすんどる、こんわしの栄養でもあるんね。ててと言うんも、よくぁわからんねぇ。わんとこん男とのあいだにそいな言葉がゆうような結びつきもんがあんかは、ようわからねぇ。うたいかたーはあっとるがね? ててというくとぅばが、なんに妙な魅力のあるよう思えて、思わず口からば滑り出てきやるのよ。こん喉をふるわすものが、てての腹をふるわす時がくるとすれば、わんはきっと波のように幸せに消えるんかね。響きよる。やー響きよる。わんとててと、もうじきまた長いことなんも言わずにここを漂うんにしても。ええきっと、それでよいんな。せーたるびやん、まくぅとぅなる。みんじゅなるび、そういきみるん。ひゃー、アーマンなここにきて、わんを食らう。ええよ。それももうマブイの話さー。
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