マブイのくとぅば/わんがくい
わんは、ててんなかでもう気の腐るほど暮らしとぅ。いやんな、そいなことがいくつの年の繰り返しだか。何かが過ぎるということは、どうもわからんね。そいは猫がわんの前を何回で通って、ぐるぐる回ってを数える気もあればの話やがね。いやねもう思い出せんほど長いような気いもすんし、しない気もすんし。仏さまの結びつきもんていうのは、いつはじまるか分からんね。終わっとらんちゅうことだけならなんとなく知れども。まっすぐのびたり、意地になって縮れてみたり、時間ちゅうのはわんみたいなものには知れんもんね。よくわからん草たちがごうごうと伸びてきよると思えば、風に浮いて森の奥へ消えよる。せーたるびやん、まくぅとぅなる。みんじゅ
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