詩/パワフルぽっぽ
 
時間をさかのぼってわたしの部屋中にふんわりと蘇り、そうしてあなただけがここに戻ってこなかった。もっと上手にメイクができたらよかったのかな、とか、もっと普通の女の子のふりをしていたら良かったのかなとか、そういう無駄なことばかり考えて、わたしそのものがぐしゃぐしゃになったまま、朝と夜が一緒にやってに来るのを待つしかなかった。いろいろなものが何もかも散らかって整理することができないまま、かといってそれらを捨てることも出来ず、かつての歴代の元彼たちはゆっくりと時間をかけて「詩」になっていった。


4.
BREAKING NEWS! 新型コロナウイルスという未知のウイルスが、ようやく世界で収束の兆
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