横臥/
ひだかたけし
背骨をなする
指の腹
おうちに帰る
無事でいて
空の青にはいつの間に
雨雲いっぱい埋め尽くし
不安と恐怖
込み上げて
思わず
言葉にすがりつく
ずぶ濡れのまま横になり
ずぶ濡れのまま横になり
言葉を夢見るわたくしが居る
(遠くで蝉の鳴き声が
暗む夕暮れに溶けていき)
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