夏の映画/墨晶
 
          - Ein Film ?ber den Sommer

 たとえば、

 夜明けまでどうしてもこのひとと話し続けたくて

 無理矢理話をのばして

 でもそのひとも何故か帰りたがらなくて

 くだらないような、でもすごく重要っぽいような

 要するに、「・・っぽい」ってだけのはなしを

 延々と

 しかも、途中酒を夜中買い足しに行って

 アイスとブリトーも買って

 その間もずっと夜道でしゃべっていて

 帰ってきて

「えーと、さっき何に就いて話してたんだっけ?」

 みたいな一連の流れを

 オマエは経験して無いって云うのかコノ野郎
 
 
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