「悪い」について〜赤の他人の介入に屈しない/足立らどみ
「悪い」について〜赤の他人の介入に屈しない
破壊されたバックルのズレを直しに駅前商店街路地裏のジーンズ店に行くまでの間、みっともないのでベルトの位置を固定しなくてはならず、雄鹿皮のワッペンの裏を通すか否かを少しきつめに締め直しながら考えている途中という話題ではなくて、3日前から生活空間に歪みが出始めていることを報告する。もちろん衒学的な他者との関わり方をテーマに据えるときには、提出する個人的な具体的なトンチンカンな調査データはかえって真実にベールをかけることになってしまう場合は多々あるわけだし、私の文章構成能力ではスコップは柄から折れて深く掘り下げることが出来ず、かえって一般論の話を曖昧
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