空虚/余韻
空虚と貼り紙が括りつけられた樽がある
見るからに頑丈さ 触れる前から決して届かない そんな感覚に陥る
ねぇ快楽とは何? 気付けば過去の自分から無償提供されたもので溢れ返ってる
欲しいもので埋め尽くしても 所詮 樹海は樹海 潜っても潜っても万年床
楽園になんて辿り着けないさ
燃え盛る生と死 入口も出口もない
色んな匂いが漂ってるけど 風はただ吹いてるだけ 錯覚と麻痺の取り違えさ
ねぇ真実とは何? 引っ切り無しに大量生産しては廃棄処分
片足にだけ足枷をつけたい そんな自由な不自由願望
病だとすれば それは真実なのかもしれないね
空っぽの宝箱 空虚の貼り紙 剥がす前か剥した後か
宇宙だとか未来だとか まだ想像できた ほんの少し嬉しくなった今
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