?文集*−ノコラズセカヰの子守唄(ララバヒ)−〈構成中・・・〉/大゜揮∞ ?ぴろき∞?
 
ことを知っている。僕の意識の中で、そして最も純粋な意味に於いても。
同時に、僕は僕以外のすべてが神であることも知っている、僕と全く同じように。
けれどその事実が僕の人生に加えることは何一つないといっていい。
言葉なんてものは無意味なものでしかない。他のものと同じように。
だから僕が自分自身が神であることを言葉の上だけで知ったからといって
世界が途端に醜くなることもないし美しくなることもない。
ただ、感涙が僕の頬を伝うのは心が僕を、つまり世界を理解するからだ。
僕が僕自身についての認識の限界で立ちつくしていても世界は歩みを止めない。
僕はここで、いつの間にか止まったままだ、長い、長い
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