世界中がロックダウンされた今夜、たった一軒だけ開いているバーで/TAT
戦場を武器ひとつ持たずに
裸足で往く君は
掛け値なしで美しい
という事実だ
その事は誇らしく思ってもいいよ
いいかい
地位とかお金とか名誉とか
そんなものは刺身のツマ以下で
いつまでも忘れてはならないのは
君が君の愛する人のために出来る
最高の事は
究極的には
君が幸せである事以外には
なにも無いという事
自分は死ぬけど血のついたこのお金を遺しますのでとか言われても君を愛している人は喜ばない
君はまずそれを知るべきだ
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