休養/山人
もう無理はできないな、と最近感じる。年々、暑さが身に沁みて体を痛めつけているのが解る。昔はそうではなかった、というのは誰もいずれは知ることである。私も老いつつあるという事なのだろう。
三週前から開始された県道除草も、おおかた目途はついた。草丈はもちろん、作業車道の延長もあって、作業効率は悪かったと言えよう。昨年は、まだ梅雨明けもせず、気温も高くなく、わずかながら捗った。今年は梅雨明けも早く、異常な暑さに無理が利かなかった。
連日の午後からの日照は堪えた。三十五度近い直射日光の下で刈り払い機を振り回す。いったいどれだけの水分が失われたのかと、下着を脱いで搾ってみればアスファルトにはおびただ
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