休養/山人
 
とで調べると、すべて塩分摂取不足のようだったが、作業中は水と共に梅干しも食べ、塩分摂取も欠かさないようにしていた。だが、まだ摂取量が足りなかったのだろうか。 
 我慢できず、日陰で休むのだが、シャツは川から服を着たまま上がったかのようにずぶ濡れ状態だ。休んでいても、手の甲からは汗が噴出し続け、額から地面に汗がぼたぼた落下し続けた。そんな中、アブたちは盛んに美味しい獲物に群がるかのように、私の汗もろとも吸いながら、着衣もろとも頭を押し付け口を皮膚に差し込む。汗と熱疲労でグダグダになっていつつも、その痛みに耐えることはできない。バシッ。背中に手の平で打ってみるが、アブは平然と逃げていく。しかしながら
[次のページ]
戻る   Point(5)