いつものキティ/津煙保存
 


いつからなのか知らない
いつもの瞳でみつめている
語らずみつめている
いつもの鼻
いつものリボン
いつもの髭
いつもの耳
どこからやってきたのか知らない

理由も知らない
夕日に照らされて影をのばして
雨粒に光って灯にたたずんで
古ぼけたくすんだ壁の
ちっぽけな家のポストの下
マンションの駐車場前の
人通りの少ない抜け道
雑草とともにいる
きみに会いに行く



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