わたしの宿題/石田とわ
 
間に浮かぶ彼女の後悔が
     胸に突き刺さる


     こうしている今もどこかで
     彼女のように叫びだす少女がいるだろう
     子どもだったわたしには何もできなかった
     その叫びすら耳に届かなかったのだ
     大人になった今でも何かできるとは思わない
     けれどその叫びに耳を傾け
     一緒に泣くことならばできるだろう
     耳を研ぎ澄まし、目を見開いて
     小さな小さなSOSを
     見逃さないようにすることが
     彼女の友人であったわたしに残された
     宿題なのだとおもう




















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