わたしの宿題/
石田とわ
だれもいない畑の真ん中で
愛くるしい笑顔と
くるくるとした巻き毛を持った少女が
火を放った
そうしなければならない理由を
少女も知らずにいた
それはだれにもわからない少女の
苦悩であり、
悲しみであり、
叫びだった
火は赤々と燃えるはずだったのだろう
けれどどこまでも黒く燻り続け
何もかもを燻し続けた
少女の絶叫とともに。
彼女はまだ十六だった
愛くるしい笑顔もその巻き毛も
彼女のも
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