夏はもう秋/山人
 
なければならず、刈る時間の二倍から三倍の時間を要する。写真では、刈る人、片づける人、誘導する人という建前ではあるが、我々は自分の持ち場は自分で刈って片付けるというスタンスでずっとやっている。刈払いに飽きると片づけるというスタンスは、肉体的にも酷暑の中では効率的だ。 
 数年前、河川除草で水だけをがぶ飲みし、家に帰ってからビールの大瓶を二本空け、エアコンをガンガン利かせてパンツ一丁で寛いでいた時にそれは起こった。体を動かした途端、いきなり足全体の痙攣が起こり、背中やあちこちが攣ってしまい激痛となったことがあった。幸い妻にその心得があったらしく、蒸しタオルで温湿布をしてもらい、事無きを得たことがあっ
[次のページ]
戻る   Point(6)