いびつな昼下がり/石田とわ
 

  


    真夏の太陽に
    色はなく、その熱さだけが
    じりじりと世界を熔かし
    わたしを象る器すらも
    あいまいなままに
    歪んでゆく
    面影もないほどに
    熔かして壊してくれるなら
    好きなだけその熱さに
    身を任せるものを
    歪んでいびつになった身体の
    うなじが熱い
    素?すする昼下がり





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