詩の日めくり 二〇一七年一月一日─三十一日/田中宏輔
 
を知ると、ぼくの元気さが減少するのだ。これは、ぼくがいかに小さな人間かを表している指標の一つだとも思えるのだけれど。まあ、ひじょうに矮小な人間であることは確かだが。

 四人囃子の「おまつり」を聴きながら、平井達也さんからいただいた詩集を読んでいる。詩集の言葉がリズミカルなものだからか、ビンビン伝わる。ぼくは、自分のルーズリーフを開いて、自分のいる場所を確かめる。読まなければよかったなと思う詩句がいっぱい。自分には書けない言葉がいっぱいだからだ。


二〇一七年一月二十一日 「『恐怖の愉しみ』上巻」


 ようやく、アンソロジー『恐怖の愉しみ』上巻を読み終わった。きょうから、これま
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