一方、彗星。されど 空想蹂躙/あらい
 
潮騒叶いのイドラを捜して、天上から地の底まで、
いっぽんの途を引いている
どういうわけか、私の歩みは連続した生命を引き起こす。

大小さまざまな色や形を保つ 夢や希望をおいて 
ひとつの柩を つくりあげる 未来へ
無我夢中で向き合い、すぎず 徒労を踏む
無私無欲は対岸 自ら肥え太り 憐れだろうと哂っていた

私は雲の上で、未来世界を夢見ながら生きていくのだ

桶の中の舟の、形が水に浮かぶとき
あらたか、器にある姿が、胸を張り誇らしげに
それぞれの記憶に より 近づき
徐々に穏やかになることを信じている

それしか わからぬもの 眼前の道は見えない
今今だけを鎮めて
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