捨てられないもの/
石田とわ
それは
雨ざらしにされた
靴下のように
不誠実だった
だから捨てた
時が経ち
青空が広がり
太陽の光は
びしょ濡れの不誠実さを
乾かした
いつかもう一度
履いてみても
いいですか
戻る
編
削
Point
(2)