ジェシー/
木葉 揺
ジェシーがいるとき
本当のことが見えない
粒子は存在するのに
彼女の口笛に飛ばされて散る
散った粒子を探してばかりじゃ
彼女が秋の新作を纏っていることも
気づかずウィンドウを過ぎる
ジェシーは妹のようにいた
時々困った場面に現れるのは
私が彼女を理解してないことを
知らせるためかも知れない
彼女の話をしっかり聞けば
口笛なんて吹かないのだろうか
粒子が浮かんで
本当のことが見えるのだろうか
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