詩の日めくり 二〇一六年十三月一日─三十一日/田中宏輔
や、つまり、丸と菱形だ。」
「私にとって不快なことが、どうして私に出会いたがるのか、さっぱりわけがわからない。」
「私の本の売れゆきをうながす障害があまりに大きい。」
「私はあまりに疲れている。私の右足は左足を見ようとしない。」
「立体化するには音が必要だ。」
「なかでも、これがとりわけ重要なところです。─価値は全然ないにせよ。」
「夜、ベッドのなかで本を読むのはよくない習慣である。明かりを消し忘れたばかりに、朝、起きてみると焼け死んでいたという例はいくらもある。」
ああ
面白かった。
ブックオフで見つけて買ったのだけれど
詩のように感じられた。
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