詩の日めくり 二〇一六年十三月一日─三十一日/田中宏輔
持つというのは、一見、りっぱなことのように見えるが
個々の状況に即して考えていないということの証左でもある。
二〇一六年十三月十五日 「これまたまた、2010年11月12日のメモ」
書くという行為は、ひじょうに女々しい。
いや、これは現代においては、雄々しいと書く方がいいかもしれない。
意味の逆転が起こっている。
男のほうが潔くないのだ。
美輪明宏の言葉が思い出される。
「わたしはいまだかつて
強い男と弱い女に出会ったことがありません。」
しかり、しかり、しかり。
ぼくも、そう思う。
あ、フロベールの『紋切型辞典』って
おもしろ
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