今夜、シルエットの内側で/霜天
 
踊ります




夜に住む影のその柔らかなライン
生活の歩き疲れた縁取りを
可能ならば手を取り合って
繋がり合うつま先を
ほんの一瞬の隙間で避け合いながら



過ぎれば、朝

巣立ちが近くなった屋根の上で
忙しく息を吸い込む
薄く、混ざり合った自分を
味の無いミルクで乗り継いで
忘れるように落ちましょう



今夜も、その夜の内側で
間違いだらけのステップの
柔らかい縁取り
重なり合うようにして
眠るのは、通過する、儀式




流される、今
息を吐き出していないことに、ようやくで気付く
つかめないシルエットへ向ける、ため息
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