詩の日めくり 二〇一六年十二月一日─三十一日/田中宏輔
が腰かけるようにして
骨となって
漂着していた
巨大な蟹が教卓を這い登ってきて
口をかくかくした。
目を見開いてそれを見てたら
巨大な鮫が教室に泳いで入ってきて
口をあけた
するとそこには
吉田くんの首が入っていて
目が合った
二〇一六年十二月十一日 「想像してみた。」
長靴を吐いたレモン。
二〇一六年十二月十二日 「ジキルとハイジ。」
不思議のメルモちゃんのように
クスリを飲んだら
ジキルがハイジになるってのは、どうよ!
(不思議の国のハイジだったかしら?
あ、不思議の国のメルモちゃんだったかしら?)
大きな大きな
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