詩の日めくり 二〇一六年十月一日─三十一日/田中宏輔
 
ジ・ザ・ネーム』3分の1くらい読めた。会話がとても少なくて、情景描写ばかりで、P・D・ジェイムズもそうだけど、ぼくの好きな英国女性作家の作品は読みにくい。だけど、その情景描写が繊細で、かつ的確なので、楽しめて読めるものになっている。内容は神経症的な世界だけど。

 アンナ・カヴァン『チェンジ・ザ・ネーム』 脱字 95ページ3行目「鋼(はがね)砥(と)の上で」 ルビに「ぎ」が抜けている。


二〇一六年十月八日 「られぐろ」


拷問を受けているような感じで、きょうもカヴァンを読む。

 郵便受けから入っていた封筒を取り、部屋に戻って、袋を開けると、武田 肇さんから、
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